カツオ日記

553 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/18 22:57:48 ID:wRAZFGhp

僕は磯野カツオ
普通の小学生
普通の家庭
普通の生活
そう、僕は普通なんだ・・・ある一人との人間関係を除いて・・・

今年あった人生最大の不幸をとりあえず記録に残しておこうと思うんだ
僕はこの事でたくさんの人間の素顔などが見る事ができて大人になれたと思う（体も大人になっちゃったのかもしれないけど）
忘れたい現実ってのもあるけどとにかく僕はこの事実を皆に語るよ

554 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/18 22:58:44 ID:wRAZFGhp

この日記を書くにおいてちょっとした自己紹介とか回りの人を紹介するよ

最初は僕の家族
父さんの波平、うちの大黒柱で凄く頼りになるんだ。けど今回の事で少し信じられなくなっちゃったな・・・
母さんのフネ、いつも僕達の身の回りの事をしてくれる。凄く優しい
姉さんのサザエ、馬鹿で喧嘩っぱやいってのがもっぱらの話しだけど本当は違う。そもそもタラちゃんだって・・・・これ以上は書けないや
義兄のマスオさん、姉さんの婿養子。うだつがあがらないだけあって本当に兄さんみたいに思える
タラちゃん、ノーコメント
妹のワカメ、僕のかわいい妹。最近は変な男に付きまとわれてるらしい

そして次は友達だ
中島、こいつとは大の親友で何でも言い合える仲だ。最近はごたごたして遊べなかったけど落ち着いたらまた野球がしたいよ
橋本、西原、こいつらも友達。何故か中島と三人でニヤニヤ話ししてたり冷たい顔をするけど根はいい奴
かおりちゃん、僕が一番好きな女の子。けど周囲は限りなく不可能だと言う、僕は諦めない

そして・・・・・・

555 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/18 22:59:14 ID:wRAZFGhp

僕がちゃんとした人生をおくることができない原因
うちのクラスメイト
そして世界の敵
花沢花子だ

一言で言えばMONSTER。化け物なんだよ
容姿、豚が服を着てる感じ
性格、自己中心的・・・というか自己中心に回っているからもう的でも無い気がする
そして暴力、臭い、怖い、気持ち悪い、近寄りたく無い、全ての負がこれには詰まっている

これだけじゃわからないからちょっとしたエピソードを紹介しよう

ある日学校でテストが返ってきたんだ
その日はたまたま担任の先生が休みで代理の先生だったんだけどそれが悲劇のはじまりだった
「今回のテストで特に悪い点数の二人がいる」
「磯野18点！花沢15点！二人ともちゃぐごぉ」
教室が一斉に固まった、花沢が先生の喉を潰しに行ったのだ
「私は磯野君より高い点数取って図々しい女だと思われたくないのよ」
嘘だ、こいつ普通に僕より頭が悪い
「それとね教師ははっきり喋らないと、皆に伝わらないわよガハハハハ」
そういうと喉を潰された、そしてダメ押しと言わんばかりにボディーブローを一発
その先生は倒れた。そしてクラスは騒然とした
救急車を呼んですぐ手当てをしたので何とか命は救われた
けどやはり喉と心の傷は癒えなかった
先生はその後子供が来ると「ガァシャニャアァアアア」と奇声を発して涙を流しながらうずくまるようになった
先生に足りなかったのは花沢に対する認知力だったとやはり思う
担任の先生はそこを十分熟知しているだけにその手の事には触れない
こういう事があるたびにうちの担任は凄いと思うよ、けど長く生きたいからだ
前担任の先生は休み時間空を見ながらこんな事言っていた
「磯野・・・先生はな毎日凌ぎを削ってるんだ・・・はは、磯野にはまだ少し早い話しかな」
今はよくわかります先生

587 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/20 20:01:46 ID:Njh83BaU

それはそうとこの化け物が僕の人生に介入するきっかけも話さないといけないね・・・。

僕が昔花沢とカオリちゃん早川さんの三人に会ったんだよ。
その時理由はよくわからないけど花沢が泣いていたんだ。
だから僕はそれを利用してカオリちゃん達の好感度をUPさせようと思ったんだ。
「花沢さんこのハンカチを使いなよ」
すると花沢は何も言わず涙とどす黒い鼻水をハンカチにぶちまけた。
「ありがどう、磯野君いい事したわね、惚れちゃうぞ」
体がぞっとした。
これ以上奴と同じ場所にいたら危険だと体が本能的に感じた
「あはは・・・花沢さんそのハンカチもういらないからじゃあね」
僕は走った、走った、ただただ走った。
けどこれが全てのはじまりになったなんて夢にも・・・いやこれはもうノストラダムスですら予言できない事が起きた。
その日9時ごろカオリちゃんから電話がきたのだ。
僕はあの偽善作戦が成功したのかと思い大喜びで電話に出た。
しかし現実というのは非情だった。

588 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/20 20:03:15 ID:Njh83BaU

カオリ「磯野君・・・あなた今日花沢さん泣いてたからハンカチあげたよね・・・・？」
カツオ「うん、どんな人でも困っていたら助けないとね、やっぱりそういうの見捨てられないせいか」
カオリ「磯野君全然気付いて無いのね・・・」
カツオ「え？」
カオリ「あの後花沢さんが何て言ってたかわかる？」
悪寒がした。最悪の展開が起きる気がしたからだ。
カオリ「花沢さんね・・・こう言ってたのよ。私がアプローチ掛けたのにすぐ帰るなんて！しかもハンカチまでくれるなんて謙虚で」
カツオ「カオリちゃんありがとうもうわかったよ・・・」
二人に少しの間沈黙が続いた。
しかしこの沈黙を破ったのが思いも掛けない事だった。
ガシャーーン
僕の部屋から音がしたのだ。
何か赤黒い変なべとべとした物が転がっていた。
異臭を放ちながらも僕はそれが何なのか調べる事に。
すると恐ろしい事がわかってしまった。
それはハンカチ・・・そう花沢にくれてやったハンカチなのだ。
白のハンカチが黄ばんでたりどす黒かったりとにかく酷かった。
何より怖いのがハンカチには文のような物が赤い文字で書いてあるのだ。
「はじめて洗濯してみました。結婚したら毎日あなたも洗濯してあげるわ」
意味がわからない。
そもそも洗濯ってこいつ意味わかってるのか？何をどうしたんだ？

589 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/20 20:03:37 ID:Njh83BaU

音に気付いた姉さんがきた。
「カツオ、電話の途中じゃなかったの？それとこの異臭何・・・」
僕は大まかに話しを伝えた。
「後はこれなんとかするから早く電話終わらせちゃいなさい」
あまりの恐ろしさに電話を忘れていた。
急いで電話に戻るとカオリちゃんがこう言った。
カオリ「大体わかるわ、花沢さんでしょ？」
カツオ「そうだけど・・・どうして？」
カオリ「花沢さんね私達にこう言ったの。磯野君に近づいたら敵だって」
カツオ「え？」
カオリ「だからこの電話がもう磯野君と最後・・・いや会話がこれで最後かな・・・」
カツオ「え？ちょっと待ってよ何いってるの？」
カオリ「私だけじゃないわ、皆よ女子皆磯野君とはもう関われないの・・・だから磯野君も私達に関わらないでね・・・」
カツオ「そんな、そこまでするわけが」
ここで電話はきれた。
僕は放心状態になっていた。
そしてこれからの人生に絶望した。

余談だがハンカチだった物は姉さんがその日燃やしたらしい。
何故か小さな爆発を起こしたりどす黒い煙や異臭が出て大変だったと怒り気味に言っていた。
姉さんが知り合いに調べてもらった所燃やした近くから通常の68倍ほどのダイオキシンが検出されたらしい。

612 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/22 22:27:36 ID:sdINkOIv

さて、これで僕がどうして普通に生きていけないか。
そして花沢がどれだけ恐ろしいか皆わかったと思う。
だから今から僕は思い出したくない記憶。
そう、本題である「人生最大の不幸」について語ろう。

ある日、うちの学校でバイオハザードが起きたんだ。
この事の詳細は公開すると色々まずいらしく、日記であっても書く事ができない。
ただ言えるのは、花沢が関わっていたらしい。
そのお陰で一ヶ月ほど学校が閉鎖されて花沢を見る機会が減ってくれた。
僕はその間毎日が楽しかった。
勉強から開放されてじゃない、もちろん花沢から開放されてだ。
正に幸運、幸せ、僥倖、夢のような日々だった。
しかもこの幸せな時間というのは学校がはじまってからも続いた。
もちろんあの花沢を見る機会が復活してしまったり、大好きなカオリちゃんに不幸が起きるなど多少酷い事はあったけどそれは突然起きた。
何と下駄箱の中にラブレターが入っていたのだ。
宛名はH、そして内容は軽く三つの事が書いてあった。

昔から磯野君の事を見ていた
日曜日デートがしたい
恥ずかしいから誰にも言わないで欲しい

こんな感じの内容だ。
僕はピンときた、早川さんだ。
前々から僕をエロイ目で見ていた気がしていたからこれは間違いないと思った。
誰にも言わないでと書いてあったが、僕は興奮していたせいでこの事を真っ先に友達の中島に電話した。
今思うと中島は「そっか」「よかったな」「がんばれよ」と言った凄く適当な返事だった。
いや何より酷く気の毒そうな感じの返事だったんだ。
そうだよな、これから起きる事知ってれば誰でもそうなるよな。

618 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/23 00:56:53 ID:PhiqBIHN

少し補足
今まで中島氏の作品をROMする立場でしたが途中で終わった（？）ので私が一部継続する形でもう一つの終わりを向かえようと思っています。
完全な新作を期待してる方には申し訳ないんですがあくまで中島氏の作品をカツオ視点から見た作品と思ってください。
尚サザエ登場前まではカツオ視点ですがそれ以降はオリジナルで行くと思います。
こういうのを書くのは初めてで見にくいかもしれませんが皆さんお付き合いよろしくお願いします。

ある程度説明も終わったので当分私は作者としてではなくカツオとして投稿させていただきます。

629 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 04/12/25 16:52:06 ID:qRc3EGtG

僕はデート前日夕飯を食べたらすぐに寝た。
女子との関わりが皆無だった僕にとっては本当に嬉しかった。
なんせ僕と挨拶した女子が次の日から学校に来なくなって、一週間後には家族ごと引越ししちゃったんだよ。
大体何があったかは想像がついたが、証言者曰く「色目使う淫乱は学校にはいらないわよガハハハハ」とか叫んでたらしい。
こんな酷い環境下で、ましてやデートだなんて・・・僕は最高に興奮していた。
その頃はよく性の知識はなかったものの勃起していたのは覚えている。

そしてついに朝がきた。
僕は興奮で落ち着くことができなかった。
歯磨きも何回もしたせいで、歯茎から大量に血が出てしまった。
顔も洗いすぎて途中指が目に入ってしまった。
それからマスオさんにデートについて教えて色々指南してもらった。
「花束を用意して渡したら間髪入れずにキスをするんだカツオ君！」
その時は舞い上がっていたから、特に気にしていなかった。
というかこんな馬鹿げた話しも信じてしまった。
僕は貯金箱を割るとその金でバラの花束を買ってきてしまったのだ。
今冷静に考えてみればマスオさんみたいな恋愛経験があまり無い人間に聞くより、危険な恋愛をいまだにしてそうなノリスケおじさんに聞けば良かった。

652 名前： カツオ日記 ◆SOH8U9SDsU [sage] 投稿日： 05/01/01 20:08:51 ID:xFXPUW/U

これを読んでくれてる皆、久しぶり。
クリスマスから今までちょっとリハビリで旅行に行ってて、日記が書けなかったんだ。
ほんとごめんよ。
さて、それじゃあまたはじめようか・・・話しはデートの待ち合わせ現場についてからだ。

僕はマスオさんの助言の通り、バラの花束をもっていた。
回りの人が僕を白い目というか・・・小ばかにしたような目で見てる気がしたけど気にならなかった。
だって今までろくに「女」という生き物と、関わりをもつ事ができなかったんだよ？
僕は早川さんにキスをする想像や練習をその場でいっぱいした。
今思うと勃起しながら口を尖らせて、早川さんとﾊｧﾊｧ言いながら言う小学生いたらそら引きますよね。
そんな馬鹿な事をしていたお陰で一体時間がどれだけ過ぎたか何てもうわからなかった。
しかしそんな馬鹿な事な妄想をある一言が終わりに導いてくれた。
「い、磯野くぅ～～～～～」
早川さんだ！このバラを渡して唇をうばふぉ！？
あの時は不覚にも声で気付かなかった。
しかしその姿を見れば嫌でも気付かなければいけなかった。
そう、そこにいたのは・・・・花沢だ。
姿は黄ばんだメイド服、どっかの神社の鈴、あと黒いような変な三角の物体を頭につけていた。
前中島の家で見たアニメのキャラと似ている・・・いやそれは作者さんに対しての冒涜だ。
ほんと奴はモンスターだ、悪だ、人類の敵だ、脅威だ。
僕は声がでなかった、この悪の前で震えるしかできなかった。
そしてどこかで見たメッセージを思い出したんだ。
「僕を見て！僕を見て！僕の中のモンスターがこんなに大きくなったよDrテンマ・・・・」
でかくなりすぎたな・・・。
「助けて！僕の中のモンスターが破裂しそうだ！」
頼む破裂してそのまま死んでくれ。