それはそうとこの化け物が僕の人生に介入するきっかけも話さないといけないね・・・。

僕が昔花沢とカオリちゃん早川さんの三人に会ったんだよ。
その時理由はよくわからないけど花沢が泣いていたんだ。
だから僕はそれを利用してカオリちゃん達の好感度をUPさせようと思ったんだ。
「花沢さんこのハンカチを使いなよ」
すると花沢は何も言わず涙とどす黒い鼻水をハンカチにぶちまけた。
「ありがどう、磯野君いい事したわね、惚れちゃうぞ」
体がぞっとした。
これ以上奴と同じ場所にいたら危険だと体が本能的に感じた
「あはは・・・花沢さんそのハンカチもういらないからじゃあね」
僕は走った、走った、ただただ走った。
けどこれが全てのはじまりになったなんて夢にも・・・いやこれはもうノストラダムスですら予言できない事が起きた。
その日9時ごろカオリちゃんから電話がきたのだ。
僕はあの偽善作戦が成功したのかと思い大喜びで電話に出た。
しかし現実というのは非情だった。


カオリ「磯野君・・・あなた今日花沢さん泣いてたからハンカチあげたよね・・・・?」
カツオ「うん、どんな人でも困っていたら助けないとね、やっぱりそういうの見捨てられないせいか」
カオリ「磯野君全然気付いて無いのね・・・」
カツオ「え?」
カオリ「あの後花沢さんが何て言ってたかわかる?」
悪寒がした。最悪の展開が起きる気がしたからだ。
カオリ「花沢さんね・・・こう言ってたのよ。私がアプローチ掛けたのにすぐ帰るなんて!しかもハンカチまでくれるなんて謙虚で」
カツオ「カオリちゃんありがとうもうわかったよ・・・」
二人に少しの間沈黙が続いた。
しかしこの沈黙を破ったのが思いも掛けない事だった。
ガシャーーン
僕の部屋から音がしたのだ。
何か赤黒い変なべとべとした物が転がっていた。
異臭を放ちながらも僕はそれが何なのか調べる事に。
すると恐ろしい事がわかってしまった。
それはハンカチ・・・そう花沢にくれてやったハンカチなのだ。
白のハンカチが黄ばんでたりどす黒かったりとにかく酷かった。
何より怖いのがハンカチには文のような物が赤い文字で書いてあるのだ。「はじめて洗濯してみました。結婚したら毎日あなたも洗濯してあげるわ」
意味がわからない。
そもそも洗濯ってこいつ意味わかってるのか?何をどうしたんだ?


音に気付いた姉さんがきた。
「カツオ、電話の途中じゃなかったの?それとこの異臭何・・・」
僕は大まかに話しを伝えた。
「後はこれなんとかするから早く電話終わらせちゃいなさい」
あまりの恐ろしさに電話を忘れていた。
急いで電話に戻るとカオリちゃんがこう言った。
カオリ「大体わかるわ、花沢さんでしょ?」
カツオ「そうだけど・・・どうして?」
カオリ「花沢さんね私達にこう言ったの。磯野君に近づいたら敵だって」
カツオ「え?」
カオリ「だからこの電話がもう磯野君と最後・・・いや会話がこれで最後かな・・・」
カツオ「え?ちょっと待ってよ何いってるの?」
カオリ「私だけじゃないわ、皆よ女子皆磯野君とはもう関われないの・・・だから磯野君も私達に関わらないでね・・・」
カツオ「そんな、そこまでするわけが」
ここで電話はきれた。
僕は放心状態になっていた。
そしてこれからの人生に絶望した。

余談だがハンカチだった物は姉さんがその日燃やしたらしい。
何故か小さな爆発を起こしたりどす黒い煙や異臭が出て大変だったと怒り気味に言っていた。
姉さんが知り合いに調べてもらった所燃やした近くから通常の68倍ほどのダイオキシンが検出されたらしい。